「できた!」の一言が、娘を前に進める。ロボット教室で育った力とは

Uncategorized
oplus_32

目次

「やめてもいい?」娘のひとことに戸惑った日

「もう、やめてもいい?」
ある日、小学5年生になる娘が、ぽつりとこぼしました。

通い始めて2年ほどになるロボット教室。レゴのようなパーツを組み立て、モーターやセンサーを使って、自分だけのロボットを作り、プログラミングで動かすという、子どもたちに人気の習い事です。

始めたきっかけは、プログラミング的思考や論理力、手先の器用さ、電気のしくみなど、これからの時代に役立つ力を育てたいという思いからでした。でも、娘にとってそれが楽しいと感じられるかは、また別の話です。

うまくいかない日々。それでも通い続けた理由を探して

楽しそうに取り組んでいた時期もあれば、うまくいかなくて苦戦していた日もありました。
とくに、新しい仕組みや複雑な動きを求められる課題になると、娘の表情が曇ることも。

質問もせず、黙々と手を動かしているだけの日もありました。
きっと、「わからない」「うまくできない」という気持ちが、自信を削っていたのだと思います。

それでも、不思議なことに、やめることなく続いてきました。
なぜだろう?
親としてずっと観察してきた中で、ようやく見えてきた「続けてこられた理由」があります。

原因を探し、修正し、成功へつなげる“思考のサイクル”

それは、「できた!」という実感の力でした。

ロボットがうまく動かないときは、必ずどこかに原因があります。
センサーの位置、モーターのつなぎ方、プログラミングの数字設定――。

娘は先生と一緒に、どこが原因かを一つひとつ探していきます。
「ここを直してみようか」
「こうするとどうなるかな?」
そうやって修正していくうちに、ロボットがプログラム通りに動き出す瞬間が来るのです。

「動いた!」
その時の娘の顔は、ほんとうに誇らしげです。
それは単に“教えてもらったことができた”ではなく、“自分で考え、工夫し、解決できた”からこそ得られる充実感。
それこそが、娘のモチベーションをつなぎとめていたのだと思います。

「また動いた!」その達成感が、生きる力になる

正直、何度か「もうやめてもいいかな」と思ったこともありました。
でも、今では思います。この試行錯誤の積み重ねこそが、娘の「生きる力」になっていると。

ロボットを動かすプログラムのように、人生もなかなか思い通りにはいかないもの。
でも、原因を見つけて、修正して、もう一度挑戦してみる――
そんな経験を、小学生のうちから積み重ねられるって、実はすごいことなんじゃないかと思っています。

きっとまた、行き詰まる日も来るでしょう。
でもそのたびに、「できた!」の手ごたえを頼りに、少しずつ前に進んでいってほしいと願ってます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました