最近、我が家の小学3年生の娘が、英語の宿題(公文式)になかなか手をつけずにいることにちょっと悩んでいました。入会当初は進んで宿題やっていたものの、最近はやらされている感が強くて、「明日やるから」が口癖になっています。
でも、そんな娘が、ある日突然、自分から英語の本を開くようになったんです。しかも、「これ、英語で何て言うの?」「こういうとき、どう話したらいいかな?」と、こちらが驚くくらい前向きに英語に向き合い始めた。
きっかけは、来月我が家にやってくるホームステイの高校生でした。
去年の反省から生まれた準備
実は、ホームステイの受入れ(1か月間)は今回が初めてではありません。去年も一度、同じように海外の高校生を我が家に迎え入れました。でもそのときは、親としても手探りで、子どもたちの英語学習とつなげてあげる工夫までは十分にできず、「もっとできたかも…」という反省が残った経験でした。
特に娘は、前回ほとんど話すことができず、翻訳アプリに頼りっぱなしだったんです。そのときのもどかしさが、娘の中にも残っていたのかもしれません。「次こそは、少しでも自分の言葉で話せるようになりたい」——そんな思いが、今回の変化の根底にあったように思います。
だからこそ、今年は少しでも娘にとって“意味のある出会い”にしたい。そんな思いから、事前に「どんなことを話せたらいいかな?」と、娘と一緒に話し合う時間をつくることにしたんです。
ノートと翻訳アプリを使った“遊びのような学び”
まず始めたのが、「日常会話で使いそうな英語フレーズを一緒に考える」という取り組み。娘が「これはなんて言うの?」と聞いてきた日本語のフレーズを、翻訳アプリを使って英語に変換。それをノートに書き出して、私と一緒に意味を確認しながら発音練習もしてみる。例えば、「何歳ですか?」「コーヒー飲む?」「どんな食べ物が好き?」「もう一度言って」などなど。
その後、娘が自分の発音で翻訳アプリに英語で話しかけて、それが正しく日本語に変換されたときに、もの凄く嬉しそうな笑顔を見せてくれました!「ちゃんと伝わった!」という実感が、何より嬉しい様子でした。
最初は半分遊びのつもりだったのに、気づけばノートのページはどんどん増えていき、娘の中に「伝えたい」という気持ちが芽生えてきたように感じました。
自ら本を開くようになった娘の変化
そんな取り組みを続けていたある日、娘がふと英語の本を手に取って読んでいたんです。漫画とクイズで楽しく学べるような小学生向けの本なんですが、その本に書かれている英語のフレーズを書き写したり、カタカナ英語をつぶやきながら。娘のそんな姿をみたのはちょっと衝撃的でした。
“相手とコミュニケーションしたい”というのは、こんなにも子どもの学びを後押ししてくれるんだ、と改めて実感しました。英語が必要になる具体的なシーンを想像できると、学びが「自分ごと」になるんですね。
育成の視点から見えた気づき
私は人事の仕事で育成や教育について考えたり、自組織のマネジメントを行う中で、常に感じているのは、「人は、意味や目的を持ったときに、自ら学び出す」ということです。
今回の娘の姿は、まさにそれでした。親が「やらせる」より、「一緒に目的を見つけていく」ことの大切さ。そして、「それ、いいね!すごいね!」と共感しながら一緒に取り組むことの力を感じました。
最後に
子どもが動き出す瞬間って、意外と“ちょっとした出来事”や“ふとした会話”から生まれるのかもしれません。今回の経験が、誰かの家庭にもヒントになれば嬉しいです。
ちなみに、このホームステイをきっかけにした娘の挑戦は、これからが本番(私の挑戦でもあります)。滞在中のやりとりやその後の変化も、また記事にしていけたらと思っています。
みなさんのお子さんは、どんなときに「やってみたい!」と言い出しますか?
よければ、ぜひ教えてください。
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